パレスチナ自治区ガザの復興計画について話し合うアラブ連盟の緊急首脳会議が開かれ、エジプトが主導した提案が採択されました。

エジプトのカイロでは4日、アラブ連盟の緊急首脳会議が開かれ、イスラエルの攻撃で荒廃したガザの復興計画について話し合われました。

この会合は、アメリカのトランプ大統領がガザの住民を近隣国などに移住させ、ガザをリゾート地として開発するという構想を提言したことを受けて開かれたもので、対案としてエジプトが主導した復興計画が採択されました。

計画の詳細は明らかになっていませんが、中東アルジャジーラによりますと、ガザの住民の強制移住は認めないことを原則として復興は3段階で進められ、最終的には住宅のほかに港や空港を建設することが想定されているということです。

また、計画では530億ドル、日本円にしておよそ8兆円が必要で、外国からの投資や国連からの支援など様々な資金源を想定しているということです。

エジプトのシシ大統領は会議後、トランプ大統領や国際社会と協力し、「イスラエルとパレスチナ紛争の根本原因を解決したい」との声明を出していて、今後、イスラエルやアメリカが採択された計画案にどう反応するかが注目されます。