ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ

あたし男だったらよかったわ
力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ
あたし男に生まれればよかったわ

ああ 小魚たちの群れきらきらと
海の中の国境を越えていく
諦めという名の鎖を
身をよじってほどいていく

ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ

(中島みゆき「ファイト!」より)

「男に生まれればよかったわ」は、「本土に生まれればよかったわ」と読み替えることもできそうです。強い者の側にいることは、特権であり、楽である。そういった立場にいる人は、いろいろなことを慮らなければいけません。
自民党の政治家にはかつて、沖縄の歴史を知り、沖縄の立場をわかって寄り添う方がたくさんいました。野中広務さんとか、小渕恵三元首相とか。悩みながらも、沖縄に寄り添っていました。こういった人たちが、いなくなってしまいました。やはり改めて「沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」。私は本当にそう思っています。

#沖縄の皆さんに本土からごめんなさい

神戸金史(かんべかねぶみ) 1967年生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。東京報道部時代に「やまゆり園」障害者殺傷事件を取材してラジオドキュメンタリー『SCRATCH 差別と平成』やテレビ『イントレランスの時代』を制作した。