核兵器禁止条約の締約国会議に派遣される高校生平和大使が会見し、「被爆者の体験を伝え、核兵器のない世界の実現を訴えたい」と抱負を述べました。

高校生平和大使 AICJ高校2年 沖本晃朔さん(17)
「被爆者の声は、あまり聞く機会のない方もいると思うので、語り継がれてきた被爆体験を世界にアピールする」

核兵器禁止条約の第3回・締約国会議は3月3日からニューヨークで開かれます。

広島と長崎、東京の高校生平和大使あわせて3人が派遣されることになり、このうち広島からはAICJ高校2年の沖本晃朔さんが参加します。

沖本さんは曽祖母が広島で原爆に遭った被爆4世で、「曽祖母の被爆体験を伝え、立場の違う人とも議論したい」と話しました。

また日本政府がオブザーバー参加を見送ったことについては、「政府が参加すれば核兵器のない世界への道しるべになった」と話しました。

沖本さん
「日本政府が行かないということを踏まえた上で、外交的な問題にとらわれずに世論を盛り上げ、核兵器のない世界をアピールしていきたい」

沖本さんたちは、現地で若者と交流するほか、締約国会議の本会議でのスピーチも計画しているということです。