およそ7000人が県都を駆け抜けた『新潟シティマラソン』。

4年振りに開催された今大会からは、往復2kmの周回コースを自由なタイミングと距離でランニングできる「ユニバーサルラン」が新設されました。

10月9日の『新潟シティマラソン』に、生まれつき盲目で手足も不自由な川崎春香さん(20歳)がマラソンに初挑戦しました。

歩行器を使って懸命に走る娘に寄り添い「カモン!リズミカルに!」と声を掛け続ける父親に、「どうする?おぶってくか?」と訊ねられた春香さん。
「おぶったら意味ないじゃん!」と答えていました。

『自分の足で完走する』
マラソンは、春香さんがずっと抱いていた夢です。

新潟シティマラソンの10日前(9月29日)、春香さんは新潟市の障がい者デイサポートセンターでリハビリに臨んでいました。
普段は車イスを利用していますが、週4日はセンターに通い、医師から指示された運動に取り組んでいます。

特に力が入っていたのは歩く練習。

【川崎春香さん】「(歩くのがすごく速いんだね?) ありがとうございます。でも、マラソンの時はもうちょっとスピードを速くしようかなと思っています」

センターの短い廊下を2往復。それだけでも息が上がるほどでした。しかし、少し怠ければ体が固まってしまいます。
