「犬舎より家庭にいるほうが…」引退後に引き取られた警察犬

 “新米犬”が入る一方で、老いていく警察犬もいます。警察犬の「引退」について定められた制度はありませんが、新たな犬を入れるためには、その分の枠や予算が必要なため、現場に出られなくなれば別れの決断をする時がやってきます。

 大阪市内に住む小川智子さん(64)は、引退した警察犬のカイザー(13)を引き取りました。もともと警察犬の指導に関わっていたことから声がかかりました。

 (小川智子さん)「うちの夫と並んで引っ付いて寝ています。だから今年は毛布がいらないそうです」

 カイザーは足腰が弱り、ここ3年は寝たきりです。小川さんは月に一度、獣医師に来てもらい、お灸や針治療で固まった筋肉をほぐすなど、できる限りの介護をしています。

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 (小川智子さん)「(警察の)犬舎にいるより家庭にいるほうが、たぶんわんちゃんも本当は幸せだと思う」