アメリカのトランプ政権は、輸入する木材や木製の家具などに対して追加関税を課す検討を始めました。木材の最大の輸入先であるカナダへの新たな圧力となります。

トランプ大統領は1日、輸入する木材や家具などの木材を使った製品に対して追加関税を課す必要があるか、調査するよう商務省に命じる大統領令に署名しました。

政府高官によりますと、アメリカは国内に十分な森林資源がありますが、1990年代から木材や木材を使った製品の輸入依存度が上昇しています。これが国内の木材の供給網を弱体化させているとして、安全保障上の問題になっているか調査し、関税を課したり、輸入制限を導入したりすることを検討します。

アメリカにとってはカナダが最大の木材の輸入先で、追加関税の検討はカナダへの新たな圧力となります。

また、トランプ大統領は国産の木材の増産に向け、伐採をしやすくするための環境規制の見直しも内務省などに指示しました。

トランプ大統領は先月25日には銅についても追加関税をかける必要があるか調査を命じています。