閣僚に「イーロンに不満なら追い出す」

200万人以上いる政府職員のうち、およそ半数から返信があったという「先週何した」メール。職員に回答しないよう求めている省庁もある中、そのトップたちが集まる閣議でトランプ氏は…

トランプ大統領
「イーロンに不満を持っている人はいるか?もしいるならここから追い出すぞ。不満を持っている人はいるか?」

イーロン・マスク氏
「あのメールは業績評価と誤解されたかもしれないが、実際は脈拍チェックだ。脈はありますか?」

マスク氏は、職員名簿の中には既に死亡した人や架空の人物がいる可能性があるので、その確認のためのメールだったとしています。

イーロン・マスク氏
「必要不可欠な仕事をしていて、うまくこなしている人を雇用し続けたい。しかしその仕事が 不可欠でなかったり、うまくこなせていない場合は当然、公務員として給与を受け取るべきではない

トランプ大統領
「まだ応答していない100万人は危ないということを付け加えたい。彼らは応答していない、存在しないのかもしれない。私たちは存在しない人たちにお金を払っているのかもしれない」

一方で、政府効率化省の技術系職員ら21人が一斉に辞職。「自らのスキルを政府の中核システムなどを危険にさらしたり、重要な公共サービスを解体したりするために使うつもりはない」とし、マスク氏の強引な手法に抗議の意思を示したかたちです。

アメリカ政治に詳しい 明海大学 小谷哲男教授
「連邦政府は、公共の利益のために活動を行っている。人員・予算が削減されると国民が必要とするサービスが十分に供給できない。結果的にアメリカ国民が一番損をするということになりかねない」

いつ解雇されるかわからない状況に、 政府機関の職員は…

保健衛生関連の職員
「みんな愚痴を言い合いながらも、粛々と自分の仕事をしています。自分が消されても被害が 少ないように、上司にデータを預けたり対策はしてます。雑に切られる恐怖に晒されている公務員たちは日々誇りを持って真面目に働いている人たちなんです」

このところ、メディアとの対決姿勢を強めているトランプ大統領。 自身のSNSにこう投稿しました。

トランプ大統領
「いわゆる『匿名』『オフレコ』を用いたフェイクの本や記事がある。大半は存在しないだろう」

メディアなどへの不満をもらしたトランプ氏。今後メディアなどに対し訴えを起こし 「匿名の情報源が存在するか明らかにする」考えを示しています。