アマゾンの電子書籍サービス「キンドル」で、吉本ばななさんの名前をかたった“偽書籍”が出品されていました。生成AIを使って作られた可能性も指摘されています。

有名作家かたる“偽書籍” 吉本ばななさん「こんな本書いてない」

高柳光希キャスター:
吉本ばななさんの名前をかたった“偽書籍”は、Amazonの電子書籍サービス「Kindle」に596円で出品されていました。現在は削除されていますが、タイトルは「世界には時間がない」。この読者から吉本ばななさんの元に連絡があり、発覚しました。

それに対し、吉本ばななさんはXで「私はこんな本書いてないので、読者のみなさん間違えて買わないでください。とんでもないことです」と投稿をしています。

吉本ばななさん以外にも、村上春樹さんや東野圭吾さんの“偽書籍”も出版されているということでした。

直木賞作家でNスタのコメンテーターでもある、今村翔吾さんにお話を伺いました。「作家の名前をかたり、読者をだます行為は許せない。本を購入する前に、作家・出版社が発信する新刊情報などを確認してほしい」とのことです。

ホラン千秋キャスター:
作家の皆さんは時間を削って作品を生み出しているのに、自分の名前でまったく違うものが世に出てしまうことはショックですし、衝撃ですし、こんな時代になってしまったんだなと思いますね。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
すごく心が痛いことですよね。ただ注意したいのは、生成AIのせいではなく、これを乱用し、悪用する人間がいるということですよね。

最新技術をどうやって人間がいかにうまく活用するか、世のために活用するかということがやっぱり大前提ですよね。

高柳キャスター:
では、偽書籍はどのように横行しているのでしょうか。