27日、東京では3月下旬並みの気温となり、春を感じられる陽気になりました。一方、広い範囲で空気が乾燥していて、火災にも注意が必要です。
来週にかけ乾燥・寒暖差注意 太平洋側は記録的な少雨に

小野裕子 気象予報士:
岩手県の大船渡市で大変な山林火災となっていますが、その煙が西風によって流されている様子が衛星画像からも捉えられています。

太平洋側では雲がなく、広い範囲で乾燥注意報が出ている状況です。

というのも、極端に雨が少なくなっています。この3か月間(2024年11月29日~2025年2月26日)の降水量の平年比をみると、大船渡は平年の24%(降水量37ミリ)、東京都心でもわずか19%(降水量33ミリ)。東京はこの冬の降水量が、150年の歴史の中で最も少なくなってしまいそうです。

では、この乾燥はいつ解消されるのでしょうか。大船渡は3月4日(火)が雪の予報ですが、それまでしばらくは乾燥状態が続いてしまいそうです。
そしてこの週末は、全国的に気温が上がります。4月並みのところもあり、東京は3月1日(土)と2日(日)が20度の予想ですが、4日は7度。激しすぎる気温差に注意が必要となってきそうです。
ホラン千秋キャスター:
雪崩などにもご注意ください。
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<プロフィール>
小野裕子 気象予報士
長野県茅野市生まれ、大分育ち
大学卒業後は大分放送に入局
アナウンサーとして働きながら、気象予報士・防災士を取得