寒波から一転、気温の上昇で花粉の大量飛散が予想されています。
花粉症の対策について専門医に聞きました。
花粉症 20年で約2倍

花粉症の人の割合が増えています。
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会によると、1998年には19.6%でしたが、2019年は42.5%。環境省資料では、20年で約2倍というデータもあります。
また、花粉症による集中力の低下などでおこる「花粉症に起因する労働力低下の経済損失」は、1日あたり約2320億円(パナソニック調べ)と言われています。
神奈川県川崎市の「宮前平トレイン耳鼻咽喉科」の伊東祐永院長は、
「今年は1月下旬からの寒波が長引いたことで、花粉症の発症は遅れている。年齢別で見ると子どもの花粉症が増加している」と話します。
ひるおびで取材をした際も、子どもたちの受診が多く見られました。
9歳男児
「鼻づまりとか、目が痒くなっちゃうから授業に集中できない」
8歳男児の母
「花粉症は家族全員。寝ているときに鼻づまりだったり、この時期になると相当ひどくて(花粉の増加が)怖いです」
恵俊彰:
なぜお子さんが多いんですか?

宮前平トレイン耳鼻咽喉科 伊東祐永院長:
花粉が増えているとか食生活とか色々なことが言われていますが、アレルギーの病気自体が子どもに増えていて、特に花粉症が多いです。
最近は小さい年齢でも指先から簡単にできる検査もありますので、診断が早くつくのもあると思います。
恵俊彰:
先生は花粉症について「うまく付き合えば全然怖がることはない」とおっしゃってましたね。
伊東祐永院長:
その通りです。私自身も花粉症ですけど、もうほとんど楽になっちゃってます。