運転中に携帯電話を使用する「ながらスマホ」による死亡・重傷事故が、車、自転車ともに過去最悪だったことが、警察庁のまとめでわかりました。

警察庁のまとめによりますと、去年1年間の交通事故の死者数は2663人、重傷を負った人は34万4395人でした。

このうち、車を運転中の「ながらスマホ」による死者数は32人、重傷を負った人は104人と、過去最悪を更新しました。20代から30代がおよそ半数を占め、11人が通話をしていて、125人が画面を見ていたということです。

また、警察庁は、去年11月から自転車の「ながらスマホ」などの危険な運転に対して罰則を強化しましたが、死者数は全国で1人、重傷を負った人は27人と過去最悪を更新。20歳未満がおよそ6割を占め、大半は画面を見ていたということです。

自転車事故の件数は、6年連続で交通事故全体の2割を超えていて、警察庁は事故防止に向けて交通ルールの徹底を呼びかけています。