スギの一つの雄花に40万個の花粉!
(東洋産業 大野竜徳さん)
「スギの一つの雄花に400,000個(40万)ほどの花粉が入っているとされ、花は20,000個(2万個)程度つけるとされます」
「日本には20,000,000本(20億)を超えるスギがあるという説がありますのでこれらをざっくり掛け算で計算すると、とんでもない数の花粉が飛んでいる計算になってしまいます」
「おススメはしませんが、花粉症がひどくなる時期、スギに近づくと風に吹かれた雄花から私たちの目にも見えるくらいの花粉が出てくるのが観察されます」
ー画面越しに「嘘でしょう?」というくらいに飛散する様子を見たことがあります!【画像①】

(大野さん)
「黒っぽい服なら近くを通りがかるだけで花粉が付着したのが見えるくらいに、さらに枝を持って揺らそうものなら体中に粉っぽいと感じるくらいに花粉が付着します」
「でも、私たちにとってはつらい花粉症の原因となる花粉は、自分では動けないスギが自分の子孫を広範囲に残すために一生懸命プロポーズをしようとしている姿なのです」
「ところで、スギの雄花は、前年の梅雨があけ、暑くなり始めるとつきはじめます。8月ごろには来年の花粉症の悩みの種がつまった薄い緑色をした雄花のもとを枝先にたくさんつけます」
「雄花の量は年によって違って、『日照時間が長くて暑い夏の年は多い傾向がある』…と言われますが、雄花をたくさんつけるのにはその分のエネルギーを木の中にしっかり蓄える必要があるらしく、毎年連続で大量の雄花をつけるのは難しいとされます」
ーウェザーニューズが2025年春の花粉シーズンに向けて発表した「第2回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ・北海道はシラカバ)によりますと、西日本の飛散量は、過去10年で最多に匹敵する可能性があると予想しています。