少子化の影響を受け、地方では入学者数の減少による私立学校の安定的な運営が大きな課題となっています。こうした中、金沢市の北陸学院と東京の教育関連企業が業務提携を結ぶことになりました。
北陸学院が業務提携を結ぶのは、社会人向けのリスキリング=学び直しやインターナショナルスクールを運営する東京の教育関連企業「Aoba-BBT(アオバビービーティ)」です。
北陸学院は、1885年に創設された石川県内で最も歴史ある私立学校で、幼稚園から大学までキリスト教に基づく教育を理念とするミッション系スクールです。

北陸学院などによりますと、2000年代以降、中学校と高校を共学化し4年制大学を設置したり学部や学科の新設や改編をしたりするなどして改革を進めてきましたが、近年、特に大学で入学者数の定員割れが顕著になっていました。
そのため、長期的な視点での運営を目指す上で、全国の自治体や学校法人に教育プログラムを提供してきたAoba-BBTと業務提携を結び、国際教育などを強化していく方針です。
具体的には、小学校から高校では国際的な教育プログラム「国際バカロレア教育」を導入し、大学では地域企業との連携を深める予定です。また、インターナショナルスクールの併設にも取り組む予定です。
一方、北陸学院ならではの「キリスト教教育」と北陸学院の名称は継続されるということで、25日から支援が始まりました。
提携する内容に関しては複数の候補が上がっているということで、北陸学院では理事会で協議を行い、遅くとも3月上旬までに方針を確定させるということです。














