見当がつかない草加の正体

草加を名乗る何者かは、現場や脅迫文に指紋と筆跡を残していました。
警察はのべ1万9,000人もの捜査員を投入して捜査にあたりましたが犯人を特定できず、草加次郎は「そうか」と読むのか「くさか」と読むのか、何に由来するのか、単独か複数も不明。はては性別すら分かりませんでした。
実は目的も不明です。
草加を名乗る何者かは、複数回にわたって現金の受け渡しを指示しましたが、受け渡し場所に現れることは一度もなかったのです。

つまり草加次郎は数々の事件を起こしたのにも関わらず、その「報酬」を手にしたことがないのです。

脅迫文などの文面は冷静かつ知的で、犯行を正当化するような内容が含まれていました。
また、指紋捜査が有効でなかったということは、草加には前科前歴などが一切なかったことになります。