日本の水産物の輸入規制を段階的に緩和することで合意している中国は、21日、東京電力福島第一原発で、初めてタンクから処理水の直接採取を行い、検証を進めることにしています。
IAEA国際原子力機関は、処理水の海洋放出を検証するモニタリング調査を行っていて、この枠組みには中国、韓国などの専門家も含まれています。
経済産業省によりますと、中国などの専門家は21日午前、第一原発構内のタンクから、海水で薄める前の状態の処理水を直接採取しました。今回のIAEAの枠組みのでの調査は、中国と日本が去年9月に合意した日本産海産物の段階的な輸入再開の前提になるものです。
また、20日にはいわき市の沼ノ内漁港で水揚げされたヒラメ約50キログラムや、第一原発の沖合の海水も採取していて、それぞれ検証を進めることにしています。