きょう予定されていた年収「103万円の壁」をめぐる自民・公明の与党と国民民主党の協議が突如延期になりました。与党と維新との協議も進むなか、いったい何があったのでしょうか?
けさ、自民党本部に集まった面々は頭を悩ませていました。与党と国民民主党による「103万円の壁」引き上げの議論が暗礁に乗りあげているのです。
自民・税調幹部
「良い知恵が思い浮かばないよ。国民民主の提案はあまりに理不尽だ」
自民党は年収200万円以下の人は非課税枠を「160万円」まで引き上げるなど、所得制限を設けた案を提示したものの、これに国民側が反発。
国民民主党 榛葉賀津也 幹事長(きのう)
「最初に出てきた球があまりにもしょぼいね、これ。もう、国民も相当失望を通り越して、怒りを感じているんじゃないですか」
国民側は年収要件のない一律の引き上げを求めましたが…
自民党 宮沢洋一 税調会長(きのう)
「もし、160(万円)ということで一律にした場合は、所得税収の減は3兆円ぐらいじゃないでしょうか。相当な額だなというのが、私自身の印象」
一方、公明党は「年収制限をなくすかたちで良い知恵がないか検討したい」と述べ、国民側と歩調を合わせました。
3党はきょう夕方、再び協議をおこなう予定でしたが、午後になり、突如延期になりました。理由について、自民党関係者はこう解説します。
自民党関係者
「国民(民主)は公明を味方に付けてやり過ぎた。どうせ決裂するなら、きょうではなく、維新との合意を待ってからの方がいい」
延期を受けて国民民主は…
国民民主党 玉木雄一郎 代表(役職停止中)
「3党間の公党間の合意を実現できるように、真摯に、建設的に協議を継続していきたい」
「103万円の壁」をめぐる協議は打ち切りとなるのか。今夜おこなわれる与党と日本維新の会の協議の行方がその鍵を握っています。
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