IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長が、19日、原発事故の除染で出た土を集めた福島県内の中間貯蔵施設を初めて視察しました。
IAEAのグロッシ事務局長が訪れたのは、中間貯蔵施設のうち、大熊町にある土壌貯蔵施設です。
ここは震災前は水田でしたが、現在は除染土が高さ15メートルほど積み上げられています。大熊町と双葉町にある中間貯蔵施設には、除染で出た土などが1400万立方メートル、東京ドーム11杯分が集められています。
グロッシ事務局長は、除染土の貯蔵などについて、線量計で確認しながら、安全に、そして説明通り行われているかどうか確認しました。
IAEA・グロッシ事務局長「まずIAEAにとって重要なことは、中間貯蔵施設で実施されている様々な活動は、福島第一原発と同じように国際的に合意された基準にのっとって安全に実施されていることが大事です」
そのうえで、グロッシ事務局長は「これまで報告を受けていたことが確認できた」と話し、中間貯蔵施設の貯蔵方法がIAEAの安全基準に合致しているという認識を示しました。