県内で販売休止となることが決まり、店頭や食卓から姿を消したA1ソース。長年親しまれてきた県民の味を惜しむ声が聞かれるなか、酸味の効いたあの味を再現した新たなソースを生み出す動きが広がっています。開発の背景には沖縄のステーキ文化を支えてきた味を途絶えさせてはいけないという熱い思いがありました。

ステーキの定番ソースとして長年県民に親しまれてきたA1ソース。年間14万本売れていた人気商品が突如、店頭から姿を消しました。その理由は・・・。

▼湧川商会 仲松義光 次長「(ソースが)おかしいと。肉にかけた状態でいつもはどばっと出る商品ではないんですけどちょっと傾けただけで肉にドバっとかかる状態でちょっとおかしいという声が」湧川商会 仲松義光 次長

県内でA1ソースをイギリスから輸入し、40年近くにわたって販売を続けてきた湧川商会によると去年3月頃からソースのとろみに変化がみられ始めました。イギリスの製造メーカーに問い合わせるも原因はわからず、品質の安全が確保されるまでの間、輸入を止めています。

老舗ステーキハウス88。1978年の創業当初からA1ソースを使用していました。店頭からA1ソースが消えると、お客さんからは惜しむ声が多く聞かれたといいます。

沖縄テクノクリエイト 仲里太陽 部長

▼沖縄テクノクリエイト 仲里太陽 部長「A1ソースだけしか使わないお客さんもいたので、どうしてもそういった部分では寂しいという声があった」

▼湧川商会 仲松義光 次長「かなり苦渋の決断でした。会社としては。売り上げもそうだが経営理念に安心安全を掲げていまして、安全の部分でこういった商品を流してはいけないと会社決断に至った」