雪が降る状況での車を運転する際には十分な注意が必要となります。

「JAF=日本自動車連盟」が行った、踏み固められた雪道を車で走行する実験。ノーマルタイヤの場合、時速40キロで走行するとブレーキを踏んでから車が完全に止まるまでの距離は約30メートル。一方、スタッドレスタイヤの場合は約17メートルでした。

さらに、路面が凍結した状態での実験ではノーマルタイヤの場合、ブレーキを踏んでから止まるまでの距離は何と約105メートル。一方、スタッドレスタイヤの場合には約78メートルでした。

2月5日、取材班が密着したJAFロードサービスは、救助要請を受けて岐阜県高鷲町にある鷲ヶ岳スキー場のホテルへと移動。駐車場で動けなくなった車2台には大阪からスキーに来た大学生のグループが。

(救助を要請した大学生)
「きのうの夜になって坂を上れなくてJAFに救助要請しました」

持っていたチェーンの巻き方が分からないとのことでした。

そして、もう1台は雪から抜け出そうとタイヤを空転させすぎてスタッドレスがツルツルになっていました。

そこでタイヤに布製のチェーンを巻いて脱出に成功。

(救助を要請した大学生)
「もう無理だと諦めていたので。(無事に)行けたのは良かったです。最高です」

この日は2台とも、どうにか帰路につくことができましたが、あらためてJAF岐阜支部にチェーンの備えについて聞きました。

(JAF岐阜支部 事業課 中村眞治さん)
「チェーンを購入しただけでなく、一度取り付けてみることは大事。布製のタイヤチェーンは簡易的なものだが非常に効果はある」