半導体試験「アドバンテスト」 最新の試験システムとは
開発拠点のひとつ「群馬R&Dセンター」を訪ねた。アドバンテスト入社以来25年
テスト装置の開発一筋のエンジニア渡辺大輔さん。
アドバンテスト テクノロジー開発本部 渡辺大輔本部長:
「V93000エクサスケール」と言い、最新機種です。AIに必要なハードウェアのテストとしては、おそらく最も一番適している装置の構成になっている。

「カード」と呼ばれる拡張モジュールを差し替えることで、様々な種類の半導体のテストに適応できる設計となっている。渡辺さんは半導体が最終的に1つのパッケージに組み立てられる前の段階で、それぞれのチップなどをテストすることが重要だと言う。
アドバンテスト テクノロジー開発本部 渡辺大輔本部長:
特に複雑なデバイスになるほど、一番最後にフェール(不良)になったら、それは捨てるしかないので、誰が悪かったのかも分からずにという状況になってしまう。一つ一つのテストで合格したものが確実に最終形まで持っていく。そうすると自分の責任が明らかになるので、そこは非常にテストという観点では重要だと思っている。

アドバンテストの前身は1954年創業の電気計測会社。トランジスタの普及が進んだ60年代微弱な電流の計測技術から製品化した電流計の大ヒットが会社の黎明期を支えた。転機はIC=大規模集積回路が広く家電製品に使われ始めた70年代。参入した半導体テスター事業が現在の地位を築いている。

2024年12月。半導体の見本市「セミコン・ジャパン」で最新の検査装置の説明に
熱心に聞き入る一団がいた。聞けば機関投資家のアナリスト達。成長力の強さに投資家の関心は年々高まる一方だ。

グループの経営戦略を所管するダグラス・ラフィーバCEOは2025年の見通しについて…
アドバンテスト Group CEO ダグラス・ラフィーバ氏:
2025年は引き続き市場が成長するとポジティブに見ている。データセンター事業が引き続き非常に力強い。さらに、2026年のどこかで、エッジコンピューティング、ハンドセット、PC市場など、消費者向けデバイスも伸びてくると期待している。














