感じた孤独「誰も助けてくれへんねや」

 少しでも自身の時間を確保したかった宏美さん。医療的ケア児を24時間預けられる「入所施設」ではなく、子どもを1日のうち決められた時間を預かってもらう「短期入所施設」を探しました。

 ところが探し始めてすぐに、厳しい現実を突きつけられます。

 (井関宏美さん)「『看護師さんが常駐していない』というのと、『呼吸器の子は難しいです』と」

 施設にゆうなさんの状況を伝えると『リスクが高い』『何が起こるかわからないから』といった理由で受け入れを何度も断られたといいます。

 (井関宏美さん)「『誰も助けてくれへんねや』『また寝られへんのや』とか全部自分にかかってくる。悪い方にばっかり考えちゃうので。孤独感はすごく半端なかったです」

 誰も助けてくれない――。医療的ケア児と介助をする親をめぐっては、全国各地で、子どもが亡くなり親が逮捕される事件が相次いでいます。