新型コロナの感染拡大で…国際線の旅客便ゼロに

新型コロナの感染拡大の影響で、一時、国際線の旅客便はゼロに。大きな逆風が吹き荒れました。
我慢を強いられた時期は続きましたが、去年10月末以降、冬の国際線の定期便は、2019年と比べて約7割まで回復しました。

ただ、成田や関空は9割以上の回復、羽田・福岡は2019年を30%以上上回っている状況で、国内の他の国際空港に大きく差をつけられています。
(中部空港 犬塚力社長)
「なるべく2025年の後半か2026年にはコロナ前の就航便数に戻るよう進めていきたい」

回復遅れの要因の一つは、コロナ前に週約170便だった中国路線が、去年10月時点で約110便と6割程度にとどまっていることです。背景には、中国経済の停滞があります。
そのため、中部空港は、貨物便やフィンランドや韓国など、中国以外の路線の再開や増便に力を入れていますが、減少分を補うまでには至っていません。こうした状況で迎えた、開港20年。空港の周りでは期待感が高まっています。