小野さんの苦手な立ち泳ぎは、15分間、5キロの重りを水につけないように保たなければなりません。小野さんは耐えられず水中に沈んでしまい、助け上げられました。
厳しい訓練で、何人も溺れ、助け上げられます。

恰教官:
「今までできてなかったことを、もう一回チームでしっかりつめろ!」

小野さんの目に、涙があふれます。
仲間:
「できるできる、明日からまたがんばろう」
小野さん:
「立ち泳ぎが苦手なんですけど、やってもやってもできなくて、悔しくて。チャンスがもうないので、焦りと、自分がイチバンできないが離脱したくないので、悔しくて・・・」
師岡さん:
「プール実習だけでなくて・・乗り越えた先にもたくさん壁が出てくると思うので、バディ、2か月間一緒にやっていく仲間として、2人で乗り越えたいと思います」
馬場教官:
「最後までやりとげることで、研修生自身、自信もついてくるところもある。体力的に鍛えられるし、気持ちの強さを養い、どれだけ強くても歯を食いしばって最後までやるのは非常に大事。これから先つらいことの方が多いと思うが、潜水士になりたいと思った最初の気持ちを忘れずに、どんな困難にも立ち向かって欲しい:
小野さん:
「心がおれてない、ここまで頑張れるのは仲間が励ましてくれたり、一緒に笑ったり訓練を頑張ったり、バディも。そのおかげでギリギリ心がつながっている」
夕方教官との検討会、訓練の反省、翌日の訓練の話し合いです。研修生同士で意見をぶつけます。すべてが終わると、小野さんの顔に笑顔が戻りました。貴重な仲間との時間、心の支えだと教えてくれました。研修生では最年少の小野さん弟のような存在だそうです。
仲間との絆を深めながら。過酷な訓練を乗り越えていきます。あこがれの潜水士まであと少しです。

小野さんはプール実習をクリアし、今は海の実習中です。