使い捨てカイロを使用する際の注意点

日本気象協会 tenki.jp によりますと、使い捨てカイロを使う際、とくに3つのポイントに注意する必要があるといいます。

1. カイロを直接肌に貼らない
カイロを直接肌に貼り付けると低温やけどを引き起こし、ヒリヒリとした痛みや赤みが出る場合があります。低温やけどが悪化すると、水ぶくれや皮膚の変色が起こり始め、最悪の場合は皮膚が壊死してしまうこともあります。カイロを使うときは、衣類の上から貼り付けるか、ハンカチなどに包んで患部に当てるようにしましょう。

2. 就寝中に使用しない
使い捨てカイロの最高温度は、安全に使用できるよう60~70℃程度に設定されています。実際には、普通に使っている状態で最高温度に到達することはなく、使い捨てカイロを使用した実験における最高温度の実測は40℃台前半に留まっています。

ただ、布団の中など熱がこもる場所で使用すると、カイロの温度が上昇し、最高温度を超えてしまうことがあります。普通のやけどと低温やけど両方のリスクがありますので、就寝中に使い捨てカイロを使用するのはやめましょう。

3. ほかの暖房器具と併用しない
使い捨てカイロの上から、ヒーターなどの温風を当てると、カイロの表面温度が急上昇し、やけどする可能性があります。実際、使い捨てカイロと電気温風ヒーターを併用した実験では、最高温度の66℃を超え、76℃まで上昇したという結果が報告されています。

使い捨てカイロを使用する際は、暖房器具を使用しないか、直接温風が当たる場所を避けるようにしましょう。

使い捨てカイロの活用…上手に冬を乗り切ろう

使い捨てカイロは短時間で発熱するため、寒い日の防寒対策にぴったりです。カイロは首の後ろや背中、お腹などに貼ると、効率よく全身を温めることができます。直接肌に貼り付けたり、熱がこもる場所で長時間使用したりすると、やけどを引き起こす原因となりますので、正しい使用方法を守りましょう。

使い捨てカイロの仕組み