ドジャースバッテリー組のキャンプは日本時間16日、4日目を迎えて、この日は野手組も合流して全体でのキャンプとなった。

大谷翔平(30)はブルーのユニホーム姿で登場し、ウォーミングアップを終えると、ブルペンに姿を現した。ワールドシリーズで負傷した左肩手術後、公の場では初のブルペンとなった大谷、W.スミス(29)相手にピッチングを開始した。

多くのファンも観戦する中、スミスを立たせて4球投げると、すぐに座らせてのピッチング、今までのセットポジションではなく、ノーワインドアップでのフォームとなった。キャンプ1日目には「練習の一環というのが一番強いですし、実戦の中でどう投げるかというのは、まだ決めてはないですけど、感覚自体が良ければ、変えることもあります」とノーワインドアップについて話していたが、この日は全てノーワインドアップで投げ込んだ。

マウンドの傾斜も気にすることなく、1球1球データを確認しながら、ストレートを指定したコースに投げていった。D.ロバーツ監督(52)も見守る中、力を入れることなくバランスを確認しながらの投球だったが、球速は94マイル(約151キロ)を計測した。

終盤にはツーシームも投げて指のかかり具合をチェック、投げ終わりには笑顔でスミスと言葉を交わした。そして、球団スタッフが撮影した動画にも目を通して、自分のピッチングを確認した。大谷はプルペンで合計18球、ピッチングは申し分ない状態だが、翌日の体の反応が注目される。

ロバーツ監督は「素晴らしい投球だったと思います。投球フォームも腕の使い方も良かった。と思います。大谷自身も満足しているように見えたし、制球も良かったと思います」と満足そうな表情を浮かべた。

今後の大谷については「大谷は決まった手順や行動にこだわるタイプの人間、几帳面な性格な人だと思う。私たちは打撃練習と投球練習を分けるようにしています。大谷は以前にもこのようにトレーニングを行い、成功を収めている」と二刀流調整を口にし、キャンプでの登板については「打者を相手に投げると思います。どのような状況で投げるかは分かりません。東京に移動する前に打者を相手に投げる可能性はあると思います」と大谷の投手復帰を示唆した。