アメリカのバンス副大統領がヨーロッパの寛容な移民政策などを批判したことを受け、ドイツのショルツ首相は「部外者の民主主義への介入は受け入れられない」と反発しました。

アメリカのバンス副大統領は14日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議での演説でヨーロッパについて寛容な移民政策などを批判し、演説後には移民排斥を掲げるドイツの極右政党「AfD」の共同代表と会談を行いました。

こうした動きに対し、ドイツのショルツ首相は15日、同じミュンヘン安全保障会議での演説で強く反発しました。

ドイツ ショルツ首相
「部外者が特定の政党に有利になるように民主主義、選挙、そして民主的な意見の形成に介入することは、受け入れられない」

ドイツでは今月23日に総選挙が実施されることになっていて、移民政策の厳格化などが争点になっています。