アメリカのトランプ政権が進める不法移民の強制移送をめぐり、中米パナマがアジアなど他国の移民を一時的に受け入れたと明らかにしました。

パナマのムリーノ大統領は13日、「119人の様々な国の人を乗せた軍用機が前日、アメリカから到着した」と発表しました。

中国人やパキスタン人などが乗っていたということで、この後、アメリカから2回の移送が予定されています。

移送された人々はパナマで一時的に収容された後、アメリカの資金で出身国に送られるということで、ムリーノ氏はトランプ政権からの不法移民の対策要望を受け入れたと説明しています。

トランプ政権は、パナマ運河に中国が影響力を及ぼし、安全保障上の懸念があるなどと主張して是正するよう求めるなど、パナマ側に圧力をかけています。

自国民以外のアメリカへの不法移民の受け入れをめぐっては、中米のエルサルバドルも受け入れを表明しています。