山口県周南市に事業所を置く総合化学メーカーのトクヤマが、図書の購入にあててもらおうと市内の小、中学校に400万円を贈りました。

徳山製造所の奥野康所長から周南市の藤井律子市長に目録が手渡されました。

贈られたのは市内すべての市立小中学校40校に1校あたり10万円、あわせて400万円です。

この事業は毎年行われ、購入された本は各学校で「御影文庫図書」として利用されています。「御影」とは徳山製造所の所在地で創業者の出身地でもある地名です。

どんな本を購入するかは各学校にまかせられています。

住吉中学校 福田航也 教諭
「子どもたちが読んで楽しくなる本、読んでためになるような本を購入して未来ある子どもたちのためになればなと思っております」

今回が48回目でこれまでに贈られた金額は2億3160万円に上ります。

トクヤマ徳山製造所 奥野康 所長
「動画で情報がどんどん一方的にはいってくる時代だと思います。それはそれで、もちろんいいことなんですけど本を読んで自分のペースでちょっと背景を考えながら心豊かに育ってもらう。それから集中力を養ってもらう。そういったことにですねうまく本を使ってもらえればなと思っています」

トクヤマではこれからも本のすばらしさが伝わるような活動を続けていきたいとしています。