ロシアとウクライナとの間の戦闘終結に向けた交渉について、アメリカのトランプ大統領は、14日にドイツで米ロの高官協議が行われると明らかにしました。ウクライナも招待されているとしています。

アメリカ トランプ大統領
「明日(14日)ミュンヘンで協議を行う。ロシアが来て、アメリカ側と会う。ウクライナも招待されている」

トランプ大統領は13日、このように話し、高官レベルでの協議が行われる見通しを示しました。

しかし、ウクライナ側は「ロシアとの協議は予定されていない」としています。ゼレンスキー大統領は「ウクライナ抜きのいかなる合意も受け入れられない」とした上で、「プーチン大統領の計画通りにさせないことが重要だ」と訴えました。

一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談で、戦闘終結に向けた両首脳の「政治的意思」が示されたと述べ、ロシア側の交渉団の準備が「始まった」と明らかにしました。

こうしたなか、トランプ大統領はロシアを「G7」=主要7か国の枠組みに復帰させるべきだとの考えを示しました。

アメリカ トランプ大統領
「私は彼(プーチン氏)に戻ってきてほしい。追放は間違いだった。ロシアが好きか嫌いかという問題ではない」

ロシアは、2014年にウクライナ南部のクリミアを一方的に併合したのを機に、当時「G8」と呼ばれた主要8か国の枠組みから排除されました。