NEXCO東日本は、原発事故による避難者に対して発行される「ふるさと帰還通行カード」を悪用し、不正に通行料金を支払わなかった利用者に対し、割増金を含めて請求したと発表しました。

NEXCO東日本によりますと、2020年7月から23年10月にかけ、原発事故による避難者が高速道路の無料措置を受けるために必要な「ふるさと帰還通行カード」を別の人物に貸し、借りた人物は、カードの所有者になりすまし、約90回にわたり、本来支払うべき通行料金あわせて約30万円を支払いませんでした。

NEXCO東日本のお客様センターに「不正通行を行っている」との情報提供があったため、調査したところ、不正通行が認められたということです。

NEXCO東日本は、カードを貸した人物に対しては、カードの利用停止と利用者資格の取り消しを行い、カードを借りた不正利用者に対しては、不正に支払わなかった通行料金約30万円と、割増金60万円(不正料金の2倍相当額)の合わせて約90万円を請求したということです。