個性がカギ 商品の魅力発信「味を知ってもらう」

高柳光希キャスター:
このような戦略を立てているところもある中で、今後スーパーに求められるのはどんなことなのか。
流通経済研究所 池田満寿次さん
「総合スーパーはなんでも揃う半面、中途半端になり競争力を失っています。今後は個性を活かしたスーパーが求められる」
ではその個性で人気となっているお店について見ていきます。
まずは、埼玉県・三郷市「スーパーカスミ」の新たな取り組みです。スーパーカスミのカフェテリアのメニュー「ボロネーゼ」は、パスタに使われているソースやレタスはスーパーの売り場にあるもので、作られているそうです。
担当者によると「美味しさを知ってもらい、今後商品を手にとるきっかけになれば」ということです。

さらに店の中にバーがあり、日本酒2種(200円~)・ワイン6種(500円~)・ビール2種・おつまみ6品とお酒を試すことができるそうです。
井上キャスター:
商品で差別化はなかなか難しい。同じ商品がどのスーパーにもほぼあるのでしょう。そうすると価格で勝負するか、はたまた少し趣向を凝らして「試せるんです」と。
田中ウルヴェ京さん:
「スーパー×〇〇」ですよね。そうすると、本屋なのかカフェなのかあるいは、ワインテイスティングなのか。
私はワインテイスティングあるところにたまに行くんですが、アルコールを飲んでしまうとあんまり物を買えないんです。たくさん買うときは車で行くので「今日はお酒メインで」とか「今日は買い物メインで」もうアミューズメントパークみたいになっているスーパーが増えてきましたよね。
ホラン千秋キャスター:
何か一つでも個性があると、仮にそれが魚だけだったとしても「あそこに行けばこれは間違いない」みたいな個性が際立ってくると、それだけでもお客さんが来てくれるきっかけになると思う。確かに個性をどう作るかのか、大事だなと思います。