「カカオ豆」が高騰する中で、松本市の専門店ではバレンタインデーを控えた今が一番の書き入れ時。13日も午前7時前からチョコレート作りが進んでいました。

担当者:
「手切りで手でカットしているので、工程としてはとても手間な作業なんですけど自信を持って松本店で販売しています」

一つひとつ丁寧に手作りされるチョコレート。さらに、クッキー生地でサンドしていきます。

信州ショコラトリーGAKU 荻原直樹製造統括部長:
「この時期は一日中チョコレートを流していて、本当に「チョコレート工場」になっているのでこの時期ならではの光景ですね」

しかし、25年はこれまで経験のない事態に頭を悩ませているといいます。

信州ショコラトリーGAKU 荻原直樹製造統括部長:
「高いです特に24年から徐々に上がっているんですけど、2月にドーンと上がってしまったので厳しいことは厳しいですね」

チョコレートの原料=カカオ豆が主産地の天候不順や病害などで世界的に高騰。

「カカオショック」です。

国際カカオ機関によるとカカオ豆の価格は24年1月ごろから急激に上昇し、2月は3年前の同じ時期と比べて4倍ほどとなっています。

これを受けて、国内外のチョコレートブランドも値上げを余儀なくされます。

民間の調査会社によりますと、今年は1粒400円を超え、2022年以降での最高値を更新しました。

信州ショコラトリーGAKUは、松本駅構内に出店していますが、24年と比べて1割ほどの値上げせざるを得ませんでした。それでも、バレンタインに合わせた商品など工夫を凝らしさまざまなチョコレートを用意しました。

年に一度のイベントとあって、バレンタインデー前日のきょうは女性客を中心にぎわいを見せていました。

信州ショコラトリーGAKU 榊原美奈さん:
「やはりバレンタインが近づいてきていますので、幸せそうな顔も見られてこっちも幸せになってきます」

本命チョコに義理チョコ、そして、自分へのご褒美チョコ。価格高騰に翻弄されながらあす14日のバレンタインデーを迎えます。