下松市は、下松スポーツ公園内に整備する、温水プールや武道場を備えた多機能複合型スポーツ施設の基本計画案を示しました。

市は、閉鎖した市温水プール「アクアピアこいじ」に、老朽化で利用を中止している市民武道館の機能を含め、複合型スポーツ施設に建て替える構想を示しています。

示された案では、25メートル8レーンの温水プールや、剣道・柔道・弓道のできる武道場、多目的会議室を整備します。プールは水深を調整できる可動式の床にし、小中学校の授業でも利用します。これまでは隣のクリーンセンターから出るごみの焼却熱を利用して温水にしていましたが、安定した温水供給のために、新たにボイラーなどを設ける予定です。

総事業費は約56億4300万円を見込んでいて、2030年度中の使用開始を目指します。

1996年に開設された「アクアピアこいじ」は、塩素の水蒸気によって天井裏の鉄骨が劣化しさびが落ちるとして2021年に営業を中止、現在は閉鎖しています。今年度中に基本計画を策定し、来年度から、建設や運営を請け負う事業者を募集する予定です。