小川キャスター:
ただ、プーチン大統領の支持率を見ますと、下がってはいるんですけれども77%と依然非常に高いですよね。若者たちは、それでもプーチン大統領を支持しているということなんでしょうか?

小原ブラスさん:
この77%というのが、どれだけ正しい数字かっていうのは、今回は触れないとして…。やはり電話がかかってきた時に、支持率調査でこれを答えて本当に大丈夫なのかということで賛成側の答えをする人もいるだろうし、この数字の正しさは別に置いておいて。支持をしている人の中にも、単純に積極的に支持をしている人ばかりではなく、消極的な支持をしている人というのが多いのではないかと考えているんです。


それがどういう意味かというと、もしもプーチンを倒した場合、プーチンがいなくなった場合に、さらに危険な人物が政権を握ることになるのではないかとか。例えば、メドベージェフであったりとか、かなり過激な発言を繰り返していますけども、そのような人たちが政治の権力を得た場合に、もっと国の中が混乱して、もっと過激な核兵器の使用とかになっていくんじゃないかというような不安があるんですよね。

また、今回もしもロシアの国民がみんな集まって、プーチン政権を倒した場合にその後、西側諸国は「ロシア国民素晴らしい。倒してよかったですね」というふうになるかっていうとそうではない。
ロシア国民からするとプーチンに関しては、もちろん支持はできないけど、かといって西側を信じていいのか、どうしていいかがわからないっていう人が多分、比較的多いんじゃないかなと思うんですよね。


今のロシアの中で反体制派をまとめるためにも、今後の、もしもプーチンを倒した場合の展開であったりとか、ロシア国民としてこう動けば、西側としてはこのような道筋を描いてますよというようなことをもっと見せていってもらえれば、場合によっては国民がもっと結束をして、反対の声を上げることもできるんじゃないかなと僕は考えてます。

小川キャスター:
若者の中でも八方塞がりというふうに感じている方が多いということが言えるのかもしれませんね。