アメリカの大手通信社「AP通信」は、トランプ政権がメキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更した後も、記事の中で「メキシコ湾」と表記し続けると決めたことで、ホワイトハウスでの取材を制限されたと発表しました。
AP通信は11日、ホワイトハウスからメキシコ湾を「アメリカ湾」と記事の中で表記しなければ大統領執務室での記者の取材を認めないと通告されたと発表しました。
11日午後に行われた大統領令署名の取材の際には、記者が参加を禁止されたとしています。
トランプ大統領は就任初日の先月20日にメキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に改めるよう命じる大統領令に署名しましたが、AP通信は先月23日、メキシコ湾は「400年以上その名前で呼ばれてきた」などとする声明を発表。
大統領令は、アメリカ国内でしか効力がないとして記事の中ではメキシコ湾と表記し続けるとの方針を示していました。
AP通信は今回のトランプ政権の決定について「独立したニュースへの国民のアクセスを著しく妨げる」としたうえで、表現の自由を保障した憲法修正第1条に「明らかに違反する」と強く批判しています。
また、ホワイトハウス記者会は「報道する内容や基準については、報道機関が判断する権限を持つ」と強調。
「ホワイトハウスは報道機関の報道の仕方に口を出すことはできないし、編集判断が気に入らないからといって、記者にペナルティを科すことはできない」「公開の公式行事からAP通信の記者を締め出したきょうの政権の動きは容認できない」と非難しました。
そのうえで、「ホワイトハウス記者会はAP通信とともに、政権に対して、ただちに軌道修正するよう求める」としています。
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