アメリカのトランプ大統領が中国の習近平国家主席と大統領就任後に電話会談を行ったと明らかにしたことに対し、中国外務省の報道官は11日、就任前の電話会談については認めたものの、就任後の電話会談については明確な回答を避けました。

アメリカのトランプ大統領は10日に放送されたFOXニュースのインタビューの中で、大統領就任後に中国の習近平国家主席と電話会談したことを認め、「彼と話をするのは好きだ」と話しました。

中国外務省の郭嘉昆報道官は11日の定例会見で、「トランプ大統領は就任後に習主席と電話会談を行ったのか?」との質問に対し、習主席は就任前の「1月17日に要請に応じてトランプ大統領と電話会談を行った」と述べました。

しかし、トランプ大統領の就任後に電話会談を行ったかについては否定も肯定もせず明確な回答を避けました。

トランプ大統領は就任後に行ったとされる会談の中身については言及していませんが、対中国の貿易赤字が「年間1兆ドルを超える」と指摘した上で、「今のように大金を持っていかれるようなことはさせない」と強調し、貿易赤字の削減を目指す姿勢を示しています。