盛岡市は10日、市内の小学校で水ぼうそうが集団発生したと発表しました。児童30人の発症を確認しましたが、重症者はなく、いずれも回復か回復傾向にあるということです。岩手県内で集団感染が起きたのは2014年6月以来です。

盛岡市によりますと、児童と職員計500人以上が在籍する小学校で、1月24日から2月5日までに児童30人が水ぼうそうを発症したことが確認されました。症状のある児童はいずれも予防接種を受けていましたが、放課後も同じ児童センターや放課後児童クラブを利用して接触していたということで、感染が拡大したとみられています。
水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起きる感染症で、接触や空気感染により人から人へ感染します。症状は約2週間の潜伏期を経て発疹が出る他、成人の場合は発熱や全身のけん怠感を伴うことがあります。予防法としては予防接種が効果的で、盛岡市は症状の疑われる場合は登校せず医療機関を受診するよう指導しています。