三谷幸喜さん主宰の劇団「東京サンシャインボーイズ」が、約30年ぶりに復活。
パルコ・プロデュース2025 東京サンシャインボーイズ復活公演「蒙古が襲来 Mongolia is coming」が、2月9日、東京・渋谷PARCO劇場で初日を迎え、三谷さんと出演者らがトークセッションを行いました。

冒頭、マイクを握った三谷さんは、1983年に自身が旗揚げした東京サンシャインボーイズについて振り返り、“正確な年月日は覚えていないもので、ウィキペディアで確認しながら記事にしていただきたい“と、笑わせながら1994年に解散に至った経緯について説明。

三谷さんは“当時、東京で一番チケットが取れない劇団とまで言われたんですけど、僕自身は脚本家で、俳優さんをこれから売っていかなきゃいけないという時に、事務所の社長みたいなことはできないし、俳優さんたちはもっとステップを上がってほしい。そうなったときに、解散するなら今じゃないかと(思った)“と話し、“僕としては「解散」というマイナスなイメージが好きじゃなかったので、「30年の充電」とその時言いました。当然、冗談のつもりで、30年経って皆集まることもないだろう、全員揃ってることもないだろうと思ってたんですけれども、その冗談がとうとう本当になってしまった“と語りました。
そして、“見どころの一つは、このメンバー。この30年、よく皆、現役の俳優さんとして頑張ってくれたなと思っております。皆、よく生きててくれましたね“と、しみじみ。
2002年に40歳で亡くなった三谷さんの盟友、伊藤俊人さんについて“彼も今回は声の出演ということで、昔やった舞台の録音が残ってたので、それを使って声だけ出演することになっております“と、明かしました。

さらに“研究生“として、吉田羊さんが参加。
吉田さんは“30年ぶりの劇団公演とは思えないくらいの、テンポとリズム感。皆さん、もともと引き出しがたくさんあるところから、この30年間でさらに引き出しが増えているので、三谷さんが演出するごとに、どんどん変わって面白くなっていくんです“と、レジェンド俳優たちの芝居に感動した様子。
続けて“研究生の私が、稽古場でこれを無料で見ていいんだろうかと、贅沢な気持ちで拝見させていただいた“と、話しました。

一方で、梶原善さんは“必死でやらないと覚えたセリフもどんどん抜けていく“と、苦笑い。
三谷さんも“いろんな意味で老化が如実に出てますからね。「稽古開始します」と演出助手の方が言ってから実際に始まるまで15分かかりますからね“と笑わせました。
そして、“これが現実なんだな、と思ったのが、ある1人の俳優さんが一生懸命に芝居してる時に、補聴器がポロっと落ちた時ですよね。これに触れていいのかいけないのか、見ちゃいけないものを見たような“と、30年たった劇団ならではのエピソードを明かしました。

また、甲本雅裕さんは“若い劇団には負けないパワーでやります!“と、気合十分。
三谷さんは、テーマソング「どんちゃんの歌」が、甲本さんの兄で、ロックバンド「ザ・クロマニヨンズ」のボーカル、甲本ヒロトさん作詞作曲の歌であることを紹介し、“サンシャインボーイズのイメージで作ってくれた「どんちゃんの歌」を最後に皆で歌いますので、それも見どころだと思います“と、アピールしていました。

トークセッションには、相島一之さん、阿南健治さん、小原雅人さん、小林隆さん、近藤芳正さん、谷川清美さん、西田薫さん、西村まさ彦さん、野仲イサオさん、宮地雅子さんも参加しました。

【担当:芸能情報ステーション】