「東海道・山陽新幹線」記念すべき2024年度 50年前に何があった?
今年3月10日に東海道・山陽新幹線は「東京-博多全通50年」を迎えます。
RSK山陽放送(1953年創業)は71年に渡る放送の歴史の中で、新幹線に関わる数多くの貴重動画を保存していて、「RSKイブニングニュース・YouTubeチャンネル」では、再生リスト「新幹線・貴重映像大集合」にてそのうち38本の動画を公開しています。
RSK山陽放送では、38回シリーズ(予定)で、その内容を画像を交えてインターネット記事として紹介していきます。
34回目は「さよなら!100系・300系同時に引退」です。
同じ日、同じ時刻にラストラン「100系」「300系」がそろい踏み!
それは今から13年前の話。2012年3月17日のJR西日本ダイヤ改正の目玉は、山陽・九州新幹線「みずほ」「さくら」の増発。そして岡山エリアでは、東京~岡山間の「のぞみ」増発でした。
その一方で、このダイヤ改正をもって遂に引退する車両が...それが「100系」「300系」でした。それもまさかの同日引退。
ダイヤ改正前日の3月16日に、JR岡山駅では「引退車両」がそろい踏みするとあって、新幹線ホームは多くのファンで溢れ返りました【画像①】。

大勢の鉄道ファンらが見守る中、まず到着したのは岡山始発の臨時「ひかり445号」博多行き。白地の青のカラーに復刻された新幹線「100系」車両です。
かつての堂々たる16両編成でもなく、もちろん2階建て車両も連結していない、短い6両編成での入線でした【画像②】。

続いてやって来たのが、臨時の「のぞみ609号」博多行。こちらは新大阪始発です。300系は短編成化することなく、最後の最後まで堂々の16両編成で登場しました【画像③】。

先発は300系「のぞみ609号」、後発が100系「ひかり445号」。この日同時刻に同じホームにそろい踏みするのは岡山駅だけでした。
ホームを挟んで2本の列車がそろい踏みする光景に【画像④】、鉄道ファンも、そうでない子どもたちも、興奮気味にお話をしてくれました。

(少年)
「形がかっこいいなと思って、なんか感動しました」
(お子さん)
「走るところがいい。ビューンって」
(鉄道ファン)
「昔が懐かしいですよね。2階建て新幹線もあって食堂車もありますよね。もう今はそういうのは全然なくて」