専門家「気軽に話せるフラットな人間関係を」
教員たちの悩みを共有し支援するNPO法人「教育改革2020共育の杜」の藤川伸治・理事長は、次のように指摘します。

NPO法人「教育改革2020共育の杜」藤川伸治 理事長
「対応に困る子どもがいても、校長や教頭など管理職や同僚の的確なサポートがあれば、精神疾患による病気休職はぐっと減ります。ですが、この“的確なサポート”がきちんと理解されていません。大切なのは“同僚とのフラットな会話”です。その会話ができる時間を勤務時間内に確保している学校では、倒れそうな教員がいても、少しずつ元気になる可能性も高まります。“教えてやろう”、“アドバイスをしてやろう”ではなく、愚痴を聞きあう人間関係が鍵です」
年齢も経験年数もバラバラな教員集団で簡単ではないのでしょうが、教員間で気軽に話し合えるフラットな人間関係が構築できていれば、不登校やいじめを含め、大変な事態に直面しても気軽に同僚や上司に相談ができ、精神疾患になる割合も減るのではないかというのです。
