福島県大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設の除染土について、環境省は、全体のおよそ4分の3を公共工事などに使う方針を示しました。

原発事故のあと、除染土を一時的に保管する中間貯蔵施設には、去年12月末時点で、およそ1400万立方メートル、東京ドーム11杯分が運び込まれています。

中間貯蔵施設の除染土は2045年までに、県外で最終処分することが法律によって定められていますが、環境省はこのうち4分の3を公共事業などで再利用する方針を示しました。再利用する土は、1キロあたり8000ベクレル以下のものだということです。

残る4分の1にあたる8000ベクレル以上のものは、容積を減らした上で、県外で最終処分するとしています。

中間貯蔵施設の除染土については、去年12月に閣僚会議が設置されていて、今後、どのような場で再利用するかについても示すことにしています。