最高峰への道のり「自分を捨てきって打てるか」
それでも、八段の審査には46歳から挑み続け69歳、28回目の挑戦でようやく狭き門を潜り抜けることができました。実技審査で求められるのは、強さや技だけではありません。

高橋昭博さん:
「品格プラス気迫、崩れない姿勢、そして自分を捨てきって打てるかどうかが問われている。自分勝手にやって当たっても合格できないといわれています。(審査では)自分から先をかけて先に打っていこうという気持ちを常に持ちながら、それを我慢するということを心がけてやりました」

現在は、仙台市武道館や東北大学の剣道部で師範を務めています。
稽古での高橋昭博さん:
「左手で支えるぞ。そのまま左手送り出してトン、そうすると…」