アメリカに与えた影響と、今後のAI覇権争いの行方は…!?

――オープンソースコードが出てきたことは、いろんなビジネスに使いやすくなったのか。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
はい。これまでノウハウが特定の企業に秘匿されていたものが、我々にも伝わって、自由に使えるようなものになる。登山でいうと5合目や8合目に車で行けるようなものになっている。我々にとっては追い風になる。

――資金がないようなアメリカ以外の起業家たちにもAIビジネスを始めたり、工夫したり変えていくチャンスが生まれた?

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
はい。元々オープンソースのものはいくつか出ていたが、今回のディープシークはチャットGPTに匹敵するような精度が出たというところが大きなポイントだ。

――中国の企業で、西側諸国は警戒する動きが広まってきている。安全性はどうなのか。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
(中国当局に情報が伝わることは)ウェブのアプリを使っている場合はある。

――利用する場合、新しいビジネスやアプリケーション開発の情報が中国に行ってしまうのでは。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
「ならない」というのが答えになる。ウェブサービスとソースコードを分けて考えるのがポイント。ディープシークがソースコードを使ってサービスを提供しているのがアプリになる。そのアプリを使うと情報は向こうに行ってしまうが、ソースコードを利用して独自に開発したAIをオフラインで使う分には、プライバシーは全く問題ない。

――オープンソースコードにしたものが世界のスタンダードになっていく可能性もあり、中国側はそれを狙っているのか。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
その可能性もある。コモディティ化していくような流れになる。

――AIを巡る覇権争いは、大変な局面に入ってきたのか。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
クローズドなAIを提供してるところにとっては難しい状況になる。

(BS-TBS『Bizスクエア』 2月1日放送より)