この時期に岩手山が噴火した際に発生する恐れのある融雪型火山泥流に備えて、生徒が避難経路を考える学習会が盛岡市の中学校で行われました。

学習会が行われたのは、岩手山に近い盛岡市の渋民中学校です。
融雪型火山泥流は、冬に火山が噴火した際に山に積もった雪などが地表を流れる現象で、その速さは時速50キロ以上にも達すると言われています。
岩手山山頂から直線距離でおよそ15キロの位置にある渋民中学校にも融雪型火山泥流が到達する恐れがあり、3日は1年生が岩手山火山防災マップを見ながら避難経路を考えました。
同じ渋民地域でも川の近くにある渋民中学校は融雪型火山泥流の危険性が高い一方で、標高の高い渋民小学校は避難所に指定されています。

(生徒は)
「結構近いところにあるのに飲み込まれるところ飲み込まれないところ片方が避難所だったというのはすごくびっくりしました」
(渋民中学校 小松山浩樹校長)
「状況をしっかり想定することで適切な判断ができると思っていますので、行った先でのハザード、命を守るための情報とり、どういう行動をすれば良いかを考えさせられると」

生徒たちは学習会を通して、学校だけではなく自宅にいた際に噴火が発生した場合も想定しながら避難について考えていました。