千曲市のゲオ更埴店でスマートフォンを盗み、取り押さえようとした男性を殴ってケガをさせた罪に問われているベトナム人の男の初公判が3日開かれ、検察側は懲役2年を求刑しました。

窃盗と傷害の罪に問われているのは、ベトナム国籍で住所不定、無職の32歳の男です。

起訴状などによりますと被告は、2024年12月16日の午後6時半過ぎ、千曲市のゲオ更埴店でスマートフォン2台を盗んだほか、駐車場で被告を取り押さえようとした客の30代の男性の顔を殴って、全治1か月のケガを負わせたとされています。

長野地裁上田支部で開かれた初公判で被告は容疑を認めました。

検察側は冒頭陳述で、「被告は日本での給料が少なく、帰国しようとしたが、自国での家族の生活費が足りないためスマートフォンを盗んで換金しようとした」と指摘。

身勝手で悪質な犯行などとして懲役2年を求刑しました。

一方、弁護側は被告の犯行には計画性がなく、被害店舗に弁償するなど反省しているなどとして執行猶予付きの判決を求めました。