日本の次の主力ロケットとして開発が進む「H3」。メインエンジンの不具合により、打ち上げは2度延期されましたが、その改良が進み、3日に燃焼試験が公開されました。
(記者)「開発が進んでいるLE−9エンジン。実際に打ち上げで使用されるエンジンの燃焼試験がこのあと行われます」
「H3」は当初、2020年度に打ち上げが計画されていましたが、メインエンジンLE−9に不具合が見つかり、打ち上げは2度延期されました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構は、不具合が見つかった燃料を送り込むターボポンプのタービンを再設計をするなどし、これまでに試験用エンジンによる燃焼試験を69回にわたって行ってきましたが、3日は試験用ではなく、実際の打ち上げに使うエンジンでおよそ1分間の燃焼試験を行い、その様子を公開しました。
現時点でトラブルは確認されていませんが、今後、データを詳しく調べ打ち上げに使うかどうか判断します。
(岡田匡史プロジェクトマネージャー)「無事に試験は終わりました。しっかりデータを分析していきたい」
また3日は、H3の機体も公開されました。H3は、複数の型式で設計を共通化するなどして、打ち上げ費用を現在のH2Aの半分ほどに抑え、打ち上げ市場での競争力アップを目指します。
(岡田匡史プロジェクトマネージャー)「打ち上げが近づくと毎日ここに来るが、気が引き締まる。(打ち上げが)待ち遠しいが、打ち上げた瞬間はどういうことになるのかな。自分の気持ちがどうなるのか分からない」
H3は今後、機体が組み上げられ、11月ごろに本格的な試験をした上で、今年度中の打ち上げを目指しています。
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