■第5回全国大学対校男女混合駅伝(16日、大阪・ヤンマーフィールド長居、長居公園内特設コース、6区間、男女各3人、全長20㎞)
2021年に大学駅伝では世界初となる男女混合レースとしてスタートしたこの大会、第5回は日本体育大学が3区で逆転すると、そのまま逃げ切り2年ぶり2度目の優勝を果たした。58分27秒は大会新記録となった。拓殖大の不破聖衣来(21)は右足首のケガのために出場はなかった。
1周3kmの全長20kmで争われ、6区間(3km、2km、5km、3km、2km、5km)を男女3人ずつ交互にタスキをつなぐこの大会。21チームが参加となった。男女共に強くなければ出場できないこの大会、まずは男子選手が担当する1区(3㎞)、周回コースのスピード勝負となる区間、残り1㎞で飛び出したのが亜細亜大の片川祐大(4年)、今年の箱根駅伝でも学連選抜で出場し、1区で飛び出し注目された。区間新記録でトップ、2位には順天堂大となった。
女子選手の2区(2㎞)、スタートから600m付近で全日本大学女子駅伝でも3区を担当した順天堂大の田島愛理(2年)が亜細亜大と捉えた。2位には日本体育大、3位には初出場となる大東文化大となった。順大がトップでタスキリレー。
男子選手の3区(5㎞)、順大は日本陸上連盟が指定するダイヤモンドアスリートの永原颯磨(1年)が登場、3000m障害高校記録保持者はタスキを受けると、リズムの良い走り、で2位日体大も箱根駅伝で3区を走った富永椋太(4年)もなかなか追うことが出来ない。
3㎞付近で永原のスピードが落ち始めると、日体大の富永が逃さずに一気に抜き去り、さらに差を広げていった。富永が苦しい表情を見せながらもトップに立ってタスキを渡した。2位には大東文化、3位に順大となった。
女子選手の4区(3㎞)、日体大は全日本女子駅伝で5区2位と好走した山﨑りさ(4年)が登場、大学駅伝ラストラン、卒業後は積水化学へ進むことが決まっている。この山﨑を34秒差で追うのが去年、5000mの学生日本記録を更新した大東文化のサラ ワンジル(2年)、全日本大学女子駅伝でも5区で激突した2人が再び対戦となった。
2.3㎞付近でワンジルは山﨑との差を19秒と徐々に差を縮めてきた。それでも日体大の山﨑は落ち着いた走りで、男子主将の分須尊紀(4年)にタスキリレー、2位には15秒差で大東文化、3位は順大となった。
男子選手の5区(2㎞)、短いスピード区間、箱根駅伝を4年連続出場を果たした分須はトップスピードでスタートを切った。ピッチを崩さず、トップでアンカーに託した。
女子選手の6区(5㎞)、日体大は尾方唯莉(4年)、15秒差で追う大東文化は去年の日本インカレ10000m2位の野田真理耶(2年)、トップの日体大・尾方は慌てず落ち着いた走り、大東文化の野田は必死に追っていった、2.7㎞付近で大東文化の野田は苦しい表情を見せ、日体大との差は35秒と広がってしまった。
日体大の尾方は最後までペースを崩さず、仲間の待つゴールへ飛び込み、2年ぶりとなる2度目の優勝を果たした。58分27秒は大会新記録となった。
逆転した3区の富永は「日体大のユニフォームが最後、絶対優勝したい、それが達成できてうれしかった」と話し、アンカーの尾方は3区を走った山﨑りさ(4年)に耳打ちされ、賞金50万円の商品券で「卒業旅行に行きたいです」と監督に笑顔でアピールした。
※写真はアンカーを務めた尾方唯莉選手
【第5回全国大学対校男女混合駅伝 結果】
優勝:日本体育大学
2位:大東文化大学
3位:順天堂大学
4位:駿河台大学
5位:筑波大学
6位:関西大学
7位:立教大学
8位:京都産業大学
9位:城西大学
10位:中央大学
11位:立命館大学
12位:亜細亜大学
シード権獲得*******
13位:拓殖大学
14位:東洋大学
15位:環太平洋大学
OP:関西学連選抜
16位:佛教大学
17位:早稲田大学
18位:摂南大学
19位:同志社大学
20位:明治国際医療大学