中国海軍の軍艦1隻が、沖縄から鹿児島にかけての南西諸島を沿う形で北上しているのが見つかり、防衛省は「特異な動き」として目的を分析しています。

防衛省によりますと、確認されたのは中国海軍のフリゲート艦1隻です。2日午前8時ごろ、沖縄本島北西にある粟国島の北およそ50キロを東に進んでいるのが確認されました。

フリゲート艦はその後、南西諸島の西側に沿って北上し、3日に枕崎市の南西沖にある草垣群島の南西およそ90キロで西に方向を変え、日本から離れたということです。

海上自衛隊の護衛艦や鹿屋基地のP−1哨戒機などが警戒・監視にあたり、日本の領海や接続水域に入ることはなかったということです。

中国海軍の軍艦が南西諸島に沿って北上したケースは異例で、防衛省は「特異な動き」として航行の目的を分析しています。