中日ドラゴンズの井上一樹新監督が、2025年シーズンの春季キャンプ初日、沖縄県での歓迎セレモニーで力強く決意を表明した。就任1年目の井上監督は、チームの変革への期待を込めて「リボーン」という言葉を用い、新生ドラゴンズへの意気込みを語った。
「変わろうとする」ドラゴンズに熱い期待
さらなる進化を遂げ、ポジティブで前向きなチーム作りを目指す姿勢を明らかにした井上監督。これまでのチームの姿勢を一新し、積極的な姿勢でシーズンに臨む決意を示した。
監督就任から間もない井上監督は、自身の立場を「まだまだ初心者マークをつけた監督」と謙遜しながらも、「みんなを鼓舞しながら、そして同じ方向を向かせ、強いチームに勝つチームに。そしてみんなに愛されるチームになるように、先頭を切って走りたい」と熱く語った。

「ポジバト」で選手たちの競争を促進
選手起用について、井上監督は「きっちりとした形で、レギュラーはお前だっていうようなものを決めていない」と明かし、選手間の競争を促進する方針を示した。その競争を「ポジティブバトル」、略して「ポジバト」と名付け、選手たちの奮起を促している。
「ドラゴンズが、ポジティブに前のめりでバトルしてほしい」と井上監督。この「ポジバト」という言葉に、チーム改革への強い意志が感じられる。
ファンの声援が選手を変える
井上監督は、ファンの声援がチームにとって重要であることも強調した。「選手たちがもし元気がなければ、皆さんの声援で元気ないぞとの視線で、がっちり見つめてあげてください。そうするときっと選手は答えてくれると思います」と、ファンとチームの一体感の重要性を訴えた。
背番号99への思い
就任会見で背番号「99」を選んだ井上監督。この番号について「自分の中でもやっぱり思い入れのある背番号なので、その背番号をまたつけた」と語り、「気持ちの上ではやはり、一番馴染みのある背番号をつけられて気持ちよくキャンプに入れると思います」と心境を明かした。
秋の優勝を目指して
「秋には沖縄でいいご報告ができるように頑張ってまいります」と、シーズン終盤での優勝報告を視野に入れた発言も。井上監督の強い決意が感じられる言葉だ。
今季の中日ドラゴンズは、井上監督の下で大きな変革を遂げようとしている。「リボーン」を掲げ、「ポジバト」で選手たちを奮起させ、ファンの声援を力に変えていく。井上監督の熱い思いが、どのようなチーム作りにつながっていくのか。2025年シーズンの中日ドラゴンズから目が離せない。