日本アニメきっかけ「おにぎりブーム」も追い風 海外向けの商品開発を強化

海外向けの商品開発にも力を入れています。日本のアニメをきっかけにヨーロッパを中心に『おにぎりブーム』が起きているといいます。

田中食品 田中孝幸 社長
「ドラゴンボールとかの中で、おにぎりとか出てですね、興味を持って、食べてみたいと」

こうして生まれたのが『世界の友』です。各国の食品規制に対応するため着色料や保存料を一切使っていません。安心安全なふりかけとして国内では赤ちゃんの離乳食の味付け用にも利用されているそうです。

世界の友を使ったアレンジレシピを紹介してもらいました。調理方法は、ゆでたピーマンにごま油、そして“世界の友”を混ぜるだけです。

田中食品開発部 安永留美 さん
「ごま油…はい完成です(簡単ですね)ふりかけをかけただけとは思えない仕上がりになってます。調理時間を時短したいという主婦は多いと思う。さっと味付けできるというお声をいただいています」

白山貴浩記者
「こちら、田中食品のアンテナショップ『旅行の友本舗』では、巻くふりかけを使ったおにぎりが販売されています」

客「シャケを巻いてる?」
店員「シャケで巻いてる」
客「可愛いな」

こちらはシート状のふりかけ「巻くふりかけ」です。開発には、20年以上を費やしたそうです。

田中食品 田中孝幸社長
「温度1度違っても、湿度が何度違っても、もう状態が全部バラバラになって…失敗が積み重なって、ようやく完成して、今、国内と海外に向けて発信をしているところ」

「旅行の友」の誕生から121年。田中食品はさらに、ふりかけの進化を目指します。

田中食品 田中孝幸社長

田中食品 田中孝幸社長
「旅行の友を食べて、健康になってほしいという思いがあるんですけども、骨密度をより高めるとか、あとは、今、認知症のと方も増えてるので、ふりかけを食べることでちょっとでも遅らせるっていう、そういったいろんな派生をした商品を考えていきたい」